母への手紙

何かを予感していたのでしょうか。
亡くなる前日に、私は母に手紙を渡しました。亡くなった日にはもう意識が無くて、手紙を読んだか聞けなかったけれど、きっと読んでくれたと信じたい。

今月は具合が悪くてあまり面会に行けなかった。
でも手紙を渡せて良かったです。

内容を載せてみました。

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お母さんへ

毎日寒い日が続きます。
先々週は下血･吐血があったと聞いて驚きました。輸血があったりして大変だったと思います。
少しは具合は良くなりましたか。

ここ最近、お見舞いに行けなくて本当にごめんなさい。
私もうつ病が悪化して、毎日家に引きこもっています。お母さんの事や将来の事、色んな事が大きな不安になって体中に色んな症状が出ています。
薬の副作用が酷く、３ヶ月前に薬を止めたのですが、それ以来具合が悪くなってしまいました。今は何とか治療しようと、鍼灸に通ったり、漢方薬を試したり必死です。
家の事もお母さんの事もうまく出来なくて○○さん（家人）に任せっぱなしで、○○さんが倒れないか心配もしています。

お母さんも病院できっと同じ辛い思いをしていると思います。
それを思うと悲しくて涙が出てきます。

本当は家で面倒を看て、好きなようにさせてあげたかったけれども、お母さんの病気の状態を先生から聞いて、病院での治療しか方法が無いことを知り、入院を継続してもらうことになったのです。
お母さんも辛いと思うけれど、私も○○さんも辛い思いをしています。

今は、お互いに頑張って、と励ますことくらいしか出来なくて申し訳ないです。何か必要なものがあれば、○○さんに伝えてほしいし、お母さんの具合が良くなったら、外にも連れ出してあげたいね、と良く話しています。

●●おじさんの家も大変なのに、心配して電話をくれました。
皆、どこも苦労していますが、乗り越えるしかないのですよね。

体調が良くなれば食事も元に戻してもらって、お母さんの居心地が少しでも良くなるよう○○さんにお願いしていきますので、なるべく怒ったりしないで、ありのままを伝えてくださいね。

私のように心を病んでしまわないように。
周りの人とも仲良く、辛くても笑顔で一日も長く元気でいてほしいです。
本当に会えなくて寂しい。
辛い時はこの手紙や私の子供の頃や幸せだった頃を思い出してみて下さい。
また会えますように。

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お母さん、天国で父と一緒にまた食べ歩き楽しんでくださいね。
本当にお疲れ様でした。