トンネル

「うつ」は "出口の見えない暗く長いトンネル"

のようだと例えられているのを見たことがあります。

今は、まさしくそのトンネルの中に居るような気持ちでいます。

薬を変えたおかげで、焦燥感はだいぶ減ったし、飲んでいれば「のんびりぽわーん」とした気分で過ごせますが

ある意味、ヤル気に関しては1ミリも出てこないので
何も出来ない状態が続いてます。
なんとか必要最低限の家事をこなし、通院するだけの日々。

もちろん、今はエネルギーが枯渇している状態だから
何もしないで思い切って休養することに専念した方がいいのですが、

やはり私の心の中には、出来ないことへの悔恨の気持ちとか
病気の親の生活への心配であるとか
将来の不安

色々な事が詰まっているので、苦しいことには変わりなく。

そんな中、新しい病院ではとても安価でカウンセリングが受けられる事になり、
2回ほどセッションを行いました。

臨床心理士さんはとても若い女性で、私のよーな荒くれ?た人生を送って来た人間の事を
理解してもらえるのかな?と心配になりますが、

今はわらにもすがりたい思いなので、この機会を生かして少しでも良くなりたい。

2回のセッション内容は、生育歴を語ることから始まりました。
今はまだ高校生の頃の話をしている所です。

何が印象に残っていますか?と聞かれて
一生懸命思いだそうとしていますが、結構断片的にしか思い出せない部分もあって
記憶を辿るのに苦労しています。

特にいじめられたりも無かったけれど、わりと孤独だったかも知れない。
思いだそうとすると、心にブレーキがかかったようになって苦しいです。

嫌な事があったのだろうか?

ティーンの若い頃から最初の会社を辞めるまでの20代中盤までは
正直、話したくない事が山盛りです(苦笑)

若いから元気があって、それなりに楽しい事も、友達との付き合いもあったけれど
色々な場面で失敗したり、つまずいたり、傷ついたりした思い出も沢山あります。

ホントに辛くて立ち直れないような経験もしました。

それをずっと胸にしまって生きてきたような気がします。

「誰にも頼れない」と云う事がハッキリとわかったこの頃から30歳までは
心を凍らせて生きていたかも。

辛い体験の中でも、ほとんど泣いた事がなく、いつもクールだった気がします。
感受性が高く、過敏だ、と言う自分の特性を恥じていたから。
何事にも左右されない、神経の太さを身につけたかった。

今の私は、映画の悲しい場面ですぐに泣いてしまうような
涙もろい人間ですが、この頃に無理をしすぎたのではないかな?と
改めて思います。


今、ここで、自分の気持ちを整理する為に
こうしてうつ病である自分の気持ちを書かせてもらっていますが、
心の底からは色んな思いが湧いて来て、胸が苦しい。

これを乗り越えたら新しい自分に生まれ変われるかしら...。

少しの希望に賭けてみます。