超自我のしわざ

今日は二回目のカウンセリングでした。

私が私自身にダメ出しをしてしまう理由を先生が話してくれました。

それは「超自我」のしわざ。

超自我について

超自我についてはフロイトの理論が基本となっていて、私も以前、本で読んだ事があるのですが、
簡単に理解している範囲で書いてみると、無意識下の強制的な良心、と言うか規範の事のようです。

私の場合は少々複雑な家庭環境で育ったこともあり、たぶん親は意識せずネグレクトをしていたんだと思います。
私は母が死んで、遠い親戚以外にもう身寄りが無いのですが、子供の頃からそうなるよ、とずっと言われ続けていました。母親から「いつか独りになってしまう。だから独りで生きて行けないとダメ」と言う脅しをかけられていたので、周りの大人や社会の顔色や空気を読んで、自分自身を守る為に無意識下に自分でルールを作ったようです。

人生を振り返ってみると、独りになる恐れを抱いて早く家族を作ろうとしたし、友達とも深い付き合いをしたがった訳が分かります。
子供を作れなかったのは、超自我は私一人しか守る能力がないからだし、この状態で子供を持っていたとしても、その子を完璧に育てられないと言う罪悪感で尚更苦しんだことでしょう。

要するに孤児のような心境で「強くならないと死んでしまう」「誰か頼れる人が欲しい」と必死に思い続けて、もがき続けた人生だったのです。

だから強く生きようとし、それが実現していた時や安定していた時、
私の超自我
「よしよしこれなら大丈夫」と私に肯定的で、活力にさえなったのですが、
(これが活力に満ち、前向きな自分を作っていた)

現在のうつ病と言う状況の私を超自我は受け入れてくれず、「何もひとりで出来ないなら死んでしまえ!」と私自身を攻撃してくるのです。
何も出来ない状態、と言うのを私の超自我は許さないのですね。

それが自分にダメ出しをしたり、罪悪感に苛まれる原因だと分かりました。

超自我には私を殺す力があるほど強大なものです。無意識下から出てくるのですからたまったものではありません。

だから、先生が「超自我」に何か名前を付けちゃったりして、
「外在化」させてあげて下さい、と提案してくれました。

まだ名前は決まっていませんが、

これから自分にダメ出ししたり、罪悪感を持ったりしたら、

「これこれ、また出て来てるわー、ちょっと引っ込んでて下さいよ」

と言ってみることにしました。

認知療法では、自分の自動思考を合理化する事を学んで、練習するのですが、
そもそも、その自動思考がどこから来ているのかを、今日は発見する事が出来て本当に良かったと思いました。

今日も出かけている時も今も、不安発作が出て非常に辛いのですが、原因を理解した事によって大きく進歩出来た気がします。

それから、うつ病の休息についても先生が話してくれました。
何かやりたい、と言う意欲が出てくる事と、実際にやる事は大きな差がまだあるから
今は、「何かやりたい」と心に浮かんだだけでもよし、としてあげてと。

人に会ったりして疲れた時はカメさんみたいに、丸くなっていて構わないから、と。

それからアルコールに要注意、との事です。
金曜日に友達と会って、サワーを2杯位飲んだのですが、翌日最悪だったのです。

アルコールには上げる作用もありますが、醒める時にうつ状態になる作用もあるそうです。
だから、翌日うつ病の私が、よりうつになって当然だったのです。

たとえば普通の人でも、大勢の宴会の翌日はうつっぽくなる事があるそうです。
人の気分って波のようなもので、その大小の波が影響し合っている。
人と会うと大抵は自分をハイにして頑張りますよね。

その余波で引き波としてローな気分になる。そこにアルコールが加わるとよりローな気分になって返って来るのだと。
何となくアルコール依存になる原因も分かる気がします。

気分と言うのは、そういうアップダウンがあるものだから、気にしないで、疲れたらゆっくりして下さい、とお話してくれました。

私のカウンセリング記が同じような病気の方の役に立てたら幸いです。

さて、超自我に名前を付けよう!



カウンセリングは来週も行きます。