寄せては返す波

双極性障害Ⅱ型の私、

病気とどう付き合って行けばいいか、カウンセリングで話をしました。

私の波は比較的おだやかな波で、たとえれば逗子海岸位だそうです。
世の中で活躍されている人たちの中には、双極性障害は比較的多く、
皆さんカミングアウトしていないケースが多いとのこと。

確かにアーティストでも、キャサリン・ゼタ・ジョーンズさんがこないだカミングアウトしていましたし、歌手のデミ・ロヴァートもこの病気です。

知られてないけれど有能な会社の経営者などには結構該当する方がいらっしゃるそうです。

その方達は大変なアイデアマンで、躁の時にものすごいパワーを発揮して
次から次へと素晴らしいアイデアを出して精力的に活動されるとか。

その場合は、躁鬱でもザッパーン、ザッパーンと大きな波を持った人が多く、
私の場合は、それほどでも無いおだやかな波。

人生は誰でも寄せては返す波のような周期を持っていて、
もちろん、ずっと同じペースで行ける人が正常範囲内なんだろうけど、
私はこの穏やかな波と今後お付き合いしていく事になります。

波を自分で理解して、感情エネルギーをコントロールできるようになるといいな。

昨日は人と会って、自分の事を語る、と言うその人のインタヴューを受けたのだけど、
大変疲れました。
先生からは腹5分目位にね、と言われていたので、そのつもりで臨んだけれど、
3時間も人に自分を語るのは容易なことではなく、
エネルギーを使ってしまいました(>_<)

実際、相手の配慮の薄さに腹を立ててしまいました。
私の病気の事は伝えてありますが、
心理学を勉強しているのに共感力に乏しいみたいで、自分の目的や望みどおりに行かなかった流れに、たいそう不満そうでした。私はボランティアとして協力したのに...。
うつの人を治す勉強をしている人なのに、うつの辛さをちっとも理解していない事に残念さを感じました。

もちろん私の責任ではないので、気にしないように、と思いましたが、
腹が立つものは仕方ない。

これも良い経験と思ってやりすごします。

だから今日は休養日です。今週はカウンセリングの予約が取れなかったので、
1週間、のんびり過したいと思っています。

「しなければいけないことは簡単に見つかるけれど、
したいことを見つけるのは難しい」

先生に言われた言葉です。

私がしたいこと、にフォーカスして、その為に効率よくエネルギーが使えるよう
ゆっくり焦らず治療して行きます。

20代〜30代にかけて着ていた仕事服も思い切って処分しました。

だってもう40代。あの頃を引きずって生きる事は出来ない。
その洋服を持ち続けることは、あの頃に戻りたい、って気持ちを捨てられないから。
家人にそう言われて、本当にそうだなあ、って気付きました。

そうやって私は進み続けて来たけれど、もう戻ることは出来ないのです。
あの頃と同じように動くことも出来ないのが現実だし、
夢も現在も変わって行きます。
若い頃と同じ感覚ではいられないのです。
だから元の環境には戻れないし、自分なりの新しい道を探したい。
自分らしい自分のペースで出来ることをゆっくりやるのが、これから人生の後半を生きる私のテーマかな。

自分の中の基準点を「今」の自分に合わせて、今現在のエネルギーを上手く使えるといいな。

そしてしたい事が出来なくても自分を責めない。
流れるままに、波に乗って生きよう。