うつ病の経過、最初から今まで

うつ病の診断を受けた時、当初は今の病院に通っていました。

その前からPMSなどの不調があったから。

うつ病なんだと分かって、それでもお医者様は抗鬱剤などは処方せず、カウンセリングを私に勧めていました。
でも、その時はカウンセリングにかかるお金も無くて、「抗鬱剤を出してくれる医者に転院した方がいいな」と思って、今の先生に「近所の医者に通いたいから」と言って転院したのでした。

薬を飲めばすぐ治るだろうと思ったから。カウンセリングも安く受けられる近所の病院で薬による治療を始めたのが2012年の7月。
カウンセリングの先生は良い先生だったけれど、今ほど深く話しはしませんでした。
世間話程度だったかな。

ほどなく薬はすぐに効果を現して、3ヵ月後の10月には仕事探しをし、後半から仕事をスタートしたのでした。

やっぱり薬って効き目があるんだ!と思って、前と同じ生活に戻って行った私。
それでも、休みの日は疲れきっていて。
それでも薬で躁気味になっていたから、お買い物に行ったり音楽活動もやっていた。
少しだけ溜まったエネルギーを使い尽くしている事も気付かずに。

薬を飲んでもやっぱり、ぐったりとなってしまう症状は変わらなくて。
それなのに、身体に良いからと自転車通勤して筋トレもやって。
家事もやって、歌の練習してセッションやライブやって。

なのに、突然の異動の話でパニック発作が起きるようになり、
薬を飲んでも段々身体は言う事を聞いてくれなくなった。

それでも母親の介護で、あちこち飛び回り、週に数回は通ったりしてはダウンを繰り返していました。

世の中にはうつ病で苦しんでいる人が沢山居て、家族を抱えて十分な休養もそこそこに
薬を飲んで仕事に復帰していく人々が大勢います。

だから、私もそうしようと思っていました。

けれども、身体と言うか私の脳はもう言う事を聞いてくれない状態になり
薬を飲んでも前のようには動けず、初めて2日間寝込んだのでした。その後は、逆に副作用がクローズアップされて行きました。

そして2013年9月、私は薬を独断で止め、その苦しさに耐えかねて
試行錯誤した挙句、鍼灸に通い、2013年10月に元々通っていた病院に戻りました。

その後、すぐの12月末に母親が亡くなり、抗鬱剤が切れた身体は元々のうつ病に戻っていき、母を亡くした悲しみも重なりもっと動けなくなって行きました。

それは当たり前の経過でした。

母が亡くなって新しい年から始めたカウンセリング。
そして今のお医者様とのお付き合い。

私はまだまだ動けません。パニック発作も起きて人混みやお買い物も不自由しています。

でも、先週位から「治って来ているな」と感じるようになっています。
睡眠に規則性が出て来たこと。
以前くらいのヤル気が顔を出す日も出てきたこと。

自分で自分の自然治癒力に驚いています。
本当にまだまだだけど、脳のどこかが変化しているような気がするのです。

母が亡くなって3ヶ月。
まだまだかしら、と思っていた私の心に"つぼみ"が出て来たように思います。

そして以前のように飛ばしたりしません。
今は周りの人々に助けてもらって、極力自分は休養をするように心がけています。

心の問題は、私の超自我がよく邪魔をしてくれて、なかなか上手くハンドリング出来ない日もありますが、
あれだけ苦しく死にたいと毎日泣いていた気持ちが
ほんの少しずつ改善している事に今日は驚いています。

そして主治医の先生が言っていた「うつ病を起こしていた原因の考え方を取り除かないと治らない」と言う言葉が身に沁みて分かります。

今の課題は良くなっても焦らずゆっくりと
出来ない約束はしない、先の予定も極力入れない。
家に居たいときは居ればよい。

家事も手抜きで良い。出来なくても自分を責めない。
そして助けてくれる人々に感謝する

です。

ここを読んで下さっている方でうつ病に苦しんでいる方がいたら
勇気を持ってほしいなと思います。
ゆっくりだけど、前と同じじゃないけど
新しい自分になりきっと良くなりますから。